一般的に女性が閉経するのは平均して５０歳。
この前後１０年が更年期と呼ばれ、更年期障害の症状がみられます。
これはホルモンバランスの乱れも関係していて、その症状は人それぞれ。
のぼせ・ほてり・頭痛・イライラ・めまいなどなど。
生活していくうえで苦痛なさまざま症状が出てきます。
この時期に離婚することを「更年期離婚」と呼ばれますが
そのイライラや我慢できない気持ちは更年期？
それとも今まで蓄積した不満？
アラフォー、アラフィフには気になるところですね。
更年期だから離婚したいのか？
更年期症状によりイライラしたり落ち込んだり感情の起伏も激しくなりがちです。
夫や子供など家族に対しても今まで以上にきつくあたってしまったり、
それにより自己嫌悪に陥ったり、メンタル面でも辛い思いをすることも多い。
「離婚したい」「もう我慢できない」
そんな風に思ってしまうこともしばしばあるでしょう。
そう思ったら少し冷静になって考えてみてください。
更年期だから離婚したいのか。そうでないかを。
夫婦長年一緒にいればいろいろあります。
更年期を過ぎれば老後が待っています。
もし更年期の症状のせいだと思うなら、婦人科にかかって
更年期障害の治療するべきでしょう。
更年期だけの問題じゃない！と思うなら離婚も視野に入れても良いでしょう。
更年期の離婚は後悔する？
ネットには「更年期離婚で後悔した」などという意見もあります。
それは一時的な感情で離婚したのか否かなので、全員が後悔する訳ではありません。
たまたま更年期の年齢と離婚時期が重なっただけの場合もあるでしょう。
人生やり直すのに年齢は関係ない。なんて言いますが
現実問題、更年期の年齢から新しいことをするにも年齢制限や体力の問題があります。
若い年齢での離婚とはそのあたりが違うので、
将来のことも考えじっくりと答えを出すべきでしょう。
夫に経済力があり、自身がずっと専業主婦だった。なんて人には
離婚してシングルマザーで生きていくのはハードルは高いです。
年齢的に就職も厳しい。そういった現実も考えなくてはいけません。
更年期離婚だから。ではなく、更年期の年齢だからこそ慎重に考えで欲しいです。
そうして自分で決めた選択が離婚なら、あとは後悔しないよう頑張りましょう。
更年期だけど離婚しました
更年期に離婚したNさんの場合
私は離婚したのが４５歳なので「更年期」と呼ばれる時期になります。
ただ「更年期離婚」だとは思っていません。
というのも今までに散々夫への不満があって、これ以上年を一緒に取りたくない！
そう思って離婚を決意したからです。
結婚当初から夫の浮気、転職などに振りまわされ、仕事の休みも合わず
育児もほとんどワンオペで、夫の実家の法事関係も私だけが動く状態。
あまりにも何もしない夫に「大きい子供はいらない」と三行半を叩きつけました。
夫とはほとんどセックスレス状態でしたし、もし次に恋をするにも
これ以上年を重ねたら難しいのではないか？女としてこのまま終わりたくない！
そういった思いもあり、シングルマザーになるのは不安だったけど覚悟を決めました。
夫がキチンと仕事をしている人なら、もう少し我慢すれば退職金が。と思えるかもしれませんが、
うちは自営業でそれもあてには出来ないからというのもありました。
我慢して婚姻生活を続ける理由がなかったんです。
もちろん子供のこともありいろいろ悩みましたが、
このまま耐えてメンタルがどんどんやられてしまっては
笑顔で育児が出来ない。それは子供のためにもよくない。
機能不全家族の中で子供が過ごすことは後に大きな影響を及ぼします。
この選択が正しかったかどうかは、まだ離婚してそんなに経っていないのでわかりません。
けれど更年期による一時的におかしくなって離婚したわけではないことは
自分自身がわかっているし、更年期に離婚して後悔というのはいまのところは感じません。
この先どうなろうと「正しかった」と思える道に向かって突っ走るだけです。
時には一人は寂しい。と思うこともあるので良い出会いがあればと期待しています。
更年期に離婚を考えたけど思いとどまりました
更年期に離婚を考えたAさんの場合
更年期に差し掛かり、イライラしたり気持ちがブルーになることが多く
仕事人間で一緒に過ごす時間が少ない夫、反抗期の娘とのやり取りで
心が疲れてしまいました。
「私なんていないほうがいいんじゃないか」
そんな気弱な考えが浮かび、鬱のような状態になってしまいました。
体もだるいし、めまいもするし、市販の更年期障害にいいという薬を飲みながら
なんとか最低限の家事をする毎日。
もう離婚して一人になって楽になりたい・・・と思うものの
子供をまだ育てあげなくてはいけない責任と、結婚してろくに社会に関わっていない
私のような人間が、離婚してやっていけるのかと悩み、気持ちは晴れないまま。
ある日、ぷつんと緊張の糸が切れてしまい、夫に対して
「離婚したい」
と切り出しました。
夫はそこまで私が思い詰めているとは思いもよらなかったようで戸惑っていました。
そこから家族でちゃんと話し合いの場を持ち、更年期障害についてのことを話しました。
実は私自身も更年期障害を軽く見ていて、自覚なくやっていた行動を家族に指摘され
更年期障害とも家族とも向き合うきっかけになりました。
その後、夫は気を使ったり体調を気にしてくれるようになり、
子供も手伝いをしてくれたり優しくなりました。
あの時は一人で悩んで本当に離婚をしたいと思っていたけど
その気持ちを家族にぶつけて結果良かったと思っています。
更年期障害の苦しみ、悩みを一人で抱えずに家族に理解してもらうことが大事だと思います。
まとめ
更年期障害の一時的な感情で離婚をしたいのか？
たまたま離婚したいと思った時期が更年期だったのか？
それによっても違ってきます。
自分自身でよく見極め、「更年期だからこそ」最良の決断をしてくださいね。
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