離婚したら旧姓に戻す?今の姓を名乗り続ける?

旧姓か?そのままの姓か? 離婚

離婚したら旧姓に戻すか、今までの姓を名乗り続けるかどちらかが選べます。
これにより離婚届を書く欄も変わって来るので、離婚前にどちらにするか決めなくてはなりません。
私は二度の離婚経験がありますが、旧姓に戻す場合と、戻さない場合、どちらも経験。
選択は子供の有無や離婚の状況により変わってくると思いますが、それぞれの場合の
メリット・デメリットをお話しますね。

旧姓に戻すか、今のままの姓かどう決める?

旧姓に戻すか。今の苗字を名乗るか。今後の人生にも関わることだから悩みますよね。
離婚前の姓をそのまま名乗ることを「婚氏続称」といいます。
その場合は離婚届を出す際に 「離婚の際に称していた氏を称する届」 を出します。
戸籍に関わる流れはこちらの記事にも書いています。

どうするかについては、それぞれの離婚状況や離婚後の状況にもより変わってきます。
子供がいる場合は子供への影響を考えなくてはいけないし、働いている場合も同様です。
選択により手続きも違ってきます。
私は二度の離婚でそのどちらも経験があるので、どう判断したか参考までに書き記します。

最初の離婚。旧姓に戻した理由

最初の離婚。結婚生活は10年ほどあったけど子供がいなかった。
離婚後、家を引っ越しして仕事はそのまま継続。
元夫の苗字は一部地域には多いちょっと変わった姓だったから
離婚後、親戚に間違われても嫌だし、旧姓に戻しました。

この判断の一番の決め手になったのは子供がいなかったこと。
自分一人だけのことで済むからでした。

離婚後、私がそのままの姓を名乗り続けることにした理由

二度目の離婚。子供が一人いました。
離婚後も今までの住居に住み続けることとなり、転校もしない、
近所に義理の両親も住んでいる状況だったので、学校・地域にも公にせず
そのままの姓を名乗り続けることにしました。

環境が変わらないのに苗字を変えると子供への影響が大きいと判断しました。
協議離婚だったし義理の両親とも仲良かったので、名字がどうしても使いたくない
と思うほどの理由もなく、旧姓にもこだわりがあまりなかったのもあります。

旧姓に戻した場合のメリット

姓が変わる(戻る)ことで気持ちが切り替わる

婚姻期間にもよりますが、離婚時の姓で呼ばれることに慣れた生活から、
昔の苗字で呼ばれるようになったことで「離婚した」という実感は持ちやすいでしょう。

また、元夫やその家族との関係性もよりますが、わだかまりが大きい場合は
婚姻時の姓で呼ばれることすら不快に感じることもあります。
姓が戻ることで「もう関係ない」と切り離して考えやすくなります。

周りに伝わりやすい

姓が変わったことで生活に変化があったことを周りが察してくれます。
状況がわかれば困った時に手を差し伸べてくれる人もいるでしょう。
あえて「離婚しました」と告知しなくても理解してもらえます。

特にシングルマザーとなる場合は同じような状況の人だと解れば
シングルマザー同士仲良くしたり、情報交換もしやすいでしょう。

旧姓に戻した場合のデメリット

周りにわかってしまう

これはメリットで述べた「伝わりやすい」ことと相反していますが、
状況によりあまり知られたくない、聞かれたくない場合もあると思いますが
名字が変われば否が応でもわかってしまいます。

名義変更など各種手続きが大変

これは実際私も経験しましたが、姓を戻した人の中で一番聞かれる意見です。
銀行の印鑑から名前、免許書の変更などなど。仕事してるとなかなか手続きにもいけない。
引っ越しや転校・転職なども伴うと、それら手続きも並行しないといけないし、
手続き順序を間違えるとまた面倒なことに。労力はいります。

私の場合は子供がいなかったので、自分一人のことで済んだのでまだ楽な方だと思いますが
それでもけっこう混乱しました。

そのままの姓を名乗る場合のメリット

周りに気付かれにくい

離婚したことをあえて公にしたくない場合もあるでしょう。
私の場合は夫がほとんど家にいなく地域での交流もなかったので
名字を変えず、自分から公表しなければ気付かれない状況でした。

子供への影響が少ない

子供がいる場合は親権者と同じ戸籍に入り同じ姓を名乗るのが一般的です。
「親子別姓」という選択もありますがこの場合同一戸籍ではダメなど
いろいろややこしい部分もあるのでここでは割愛します。

お子さんの年齢にもよりますが、小さいお子さんは名字で呼ばれる機会はほとんどないけれど
小学校に上がる年齢なら、学校で名字で呼ばれる機会も多いので
姓が変わったことで違和感を覚えることもあるでしょう。
また、転校しない場合は、クラスメイトからも「なんで?」と聞かれたりします。

転校・引っ越しで違う土地に行く場合はクラスメイトのことは気にしなくてもいいとは思いますが
親にとっては「旧姓」で馴染みがあっても、子供にとっては新しい姓なので
馴染むのに時間がかかることもあるかもしれません。

職場・仕事への影響が少ない

今までの仕事をそのまま続ける場合、姓が変わると書類関係、印鑑、名刺なども変わりますし
大人になると基本名字で呼ばれることが多いので、呼び方も変えてもらわなくてはなりません。
そしてせっかく取引相手に名前を覚えてもらったのに・・・なんでことも。
職場内の呼び方は以前のままで。書類上は正式な苗字で対応している人もいますが
2つの呼び名があると混乱しますよね。

手続きが少なくて済む

旧姓に戻した場合のデメリットで述べたように、変更がると手続きが大変です。
離婚時の姓のままなら印鑑もそのままでいいし、銀行など世帯と紐づいていない物は
変更する必要がありません。
世帯と紐づいているものは世帯主を自分にしたり、契約者の変更は必要となりますが
姓を変更した場合に比べると手続きが少なくて済みます。

そのままの姓を名乗る場合のデメリット

気持の切り替えがしにくい

もう離婚して夫とも夫方の家族とは関係がない。と思ってはいても
婚姻時の名前で呼ばれることで、まだ繋がりがあるかのような気分になることも。

また離婚して実家に戻った場合は、両親と名字が違うことにも実家に戻った感じがしない。
と思うこともあるかも知れません。
生まれとは関係がない他人の家系の姓を名乗っている訳ですから。

再婚時、そしてまた離婚した場合の問題

もしこれからあなたが再婚することとなった場合、自分の親と姓が違うことで
再婚相手に事情を説明しないといけないかもしれません。

そしてもしその再婚相手と結婚し姓が変わり、その後離婚することになった時、
戻ることになる旧姓は結婚前の旧姓なので「元夫」の名字をまた名乗ることになります。
子供の頃からの姓に戻るには、それなりの事情が必要で、
また家庭裁判所への申し立てが必要となり不可能ではないけど簡単ではありません。

まとめ

旧姓に戻す場合にしろ、今までの姓を名乗り続けるにしろメリット・デメリットあります。

  • 子供への影響(年齢によっても変わる)
  • 仕事への影響
  • 手続き関係の処理の時間と手間
  • 夫や夫の家系へのわだかまりの有無
  • 実の親の思い
  • 今後の人生への影響

こういったいろいろ考えないといけないことは多いですが、あなたの状況にあった
よりよい選択ができますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました